シナプス、29

昔から計画を立てるのが苦手だ。

A、B、C、D、Eという予定が合った場合、「Bを行うためにはAを何分で終わらせて...あ、でもそれだとCをやる時間が...でも、そこまでにBを終わらせないとDができないし、でもEが入ってくると...」とか考えてると頭の中がごちゃごちゃになって「うわー!」ってなる。

 

今まさにそんな感じ。

 

そもそもきっちきちのスケジュールだとどうしても落ち着かない。

電車が来る直前に駅に着いたりすると普通の人は「ちょうどいい時間。ナイススケジュール」と思うのかもしれないが、私は「ちょっとでも遅れたら乗れない。前の人が改札で詰まったらやばい」と無駄な想像をしてはドキドキしてしまう。

 

4月のスケジュールを考えている。

仕事さえなければ悩むことなどなかったのだが、土曜日の午前中に仕事が入る可能性が高いのだ。

午前中と書いてはみたものの、勤務時間は13時までらしい。

勤務先から空港まで、高速を使っても小一時間。

通常、飛行機の離陸時間より30分前には空港にいなくてはならない。

ということは乗れる飛行機は最速で14時半。

搭乗時間は1時間40~50分。

到着は16時前後。

そこからバスなり電車なりで移動する時間を考えると、欅坂のアニバーサリーライブにも全国握手会にもとうてい間に合わない。

仮に早上がりができるとしても、どこかの段階で何らかのハプニングに遭遇すれば計画はあっという間に崩れ去るのだ。

そう考えてしまうには私の過去に原因がある。

 

 

2014年、乃木坂46アンダーライブセカンドシーズン。

あの頃はまだ余裕でチケットが取れたので、頻繁にライブ遠征してた。

アンダーライブの魅力にとりつかれていた頃だ。

その日もしっかり余裕を持って搭乗時間の1時間前には空港周辺についた。

周辺にはいたのだ。

にもかかわらず、秋の連休で空港が大混雑。

駐車場が空かないという事態。

待てど暮らせど列は進まず、焦りは募る。

空港駐車場に見切りをつけ、少し離れた駐車場で空きを探し、ようやく入れた駐車場で私が乗るはずだった飛行機を見送った。

空はどこまでも澄み渡っていて、飛行機雲をたなびかせて飛んでいくそれがどこまでも小さくなっていくのを死んだ目で見つめていた。

 

幸いにもその後の便に空席があり現地に行くことができたが、この手のトラブルに見舞われる率は一般の社会人より格段に高いという自覚は持っている。

この話は氷山の一角であり、書ける話、書けない話、書いてはいけない話など有象無象の氷塊がその下には眠っているのだ。

 

私にはタイトなスケジュールを乗りこなすだけの能力はない。

余裕を持って行動出来る、いわゆる「遊び」という隙間が必要なのだ。

 

というわけで、今回のライブは余裕を持って行動出来そうな4月8日(日)狙いに変更(それでも帰れるかどうかドキドキ)。

4月21日(土)の全国握手会は参加を見送り、22日(日)の個別握手会の前乗りとして宿泊するのみ(飲み会あるなら行く)。

 

 

さすがにジョブチェンジしたてであんまりわがままも言えないしな。

仕方ないよな。

 

6月はそんなことがないといいな...。

強い力、28

みんな、今日が何の日か知ってるかい?

 

え?欅坂46 6thシングル個別握手会の申込日だって?

そんなのは誰だってわかる当たり前のことさ!

 

今日は、欅坂46 5thシングル個別握手会in幕張メッセから1ヶ月経った記念日だよ。

もちろん、みんなもう忘れてるよね?

 

というわけで、Twitterのレポを掘り起こしてブログにまとめる昨今の3流ネット新聞記者みたいなことをしてみるよ!

どのレーンをどういう順に回ったかももう忘れたよ!

 

 

 

イエェェェェェェア!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

現着12:00

手荷物検査を抜けると見慣れた2人のオタクのお出迎え(ロングブーツ&Jんすい)

 

さぁ闘いの始まりだ!

 

◎ROUND1(第2部) ファイ!

 

☆米谷奈々未 2枚

ひ「こんにちは」

よ「こんにちは」

ひ「ななちゃんずのグラビア、すごくよかったですね」

よ「ほんまに?ありがとう」

ひ「ななちゃんずはどうですか?」

よ「どうとはw」

ひ「他の2人、自由すぎて大変じゃない?」

よ「あー、でも楽だよ」

ひ「楽なんだ」

よ「うん、楽」

ひ「がんばってね」

よ「ありがとう」

 

どうですか。

 

菅井友香 1枚

 

ひ「ゆっかーこんにちは」

ゆ「こんにちは」

ひ「あけましておめでとうございます」

ゆ「あけましておめで\\まもなくでーす//

ひ「今年もよろしくお願いします」

ゆ「\\お時間でーす//

ひ「???」

 

剥がし、うるせえ。

 

☆長濱ねる 1ループ目1枚

 

(待機列にて緊張で石化)

ひ「こんにちは、北海道から来ました、ひららです」

ね「ひららさん、こんにちは」

ひ「(石化)」

ね「・・・?」

ひ「・・・あっ、!」

ね「・・・?」

ひ「あ、あの、また来ます!」

ね「はい。待ってます」

 

まるで中学生の如し。

中学生おじさん。

完敗。

 

☆長濱ねる 2ループ目1枚

 

(初手の大敗を受けて、早くも伝家の宝刀「角煮まんじゅうちゃん人形」を装備)

ひ「またきました」

ね「ありがとうございます」

ひ「見てこれ!」

ね「あー、かわいい!」

ひ「北海道にも売ってたんだよ」

ね「えーすごーい」

ひ「お花も出しといたから見てね」

ね「うん、わかったー」

 

角煮まんじゅうちゃんのおかげでなんとかイーブン。

 

 

・ROUND1 1勝2敗1分(負け越し)

 

インフォ前で灰になってたら夜泊めてもらう親切なオタクことGえもんさんと奇跡の合流。

ロングブーツさんとJんすいさんも合流。

ねるちゃんの写真集をロングブーツさんに贈呈。

宿賃としてGえもんさんにも贈呈。

インフォ前で舐めるように見回す二人。

渡す相手とタイミングを間違えた。

 

王様と住職が合流してお昼食べた。

 

◎ROUND2(第3部) ファイ!

 

☆井口眞緒 1ループ目

ロングブーツ連番

 

長(友だち連れてきたよ的な)

 

ひ「こんにちは」

井「こんにちは、いつも長靴さんがお世話になってます」

ひ「こちらこそ、いつも長靴さんがお世話してます」

井「また長靴さんと来てくださいね!」

ひ「あ、はい。じゃあまた」

 

長靴推されすぎだろ!

推すな!

 

☆井口眞緒 2ループ目 ロングブーツ連番

 

長(次の人、ひららあっとっていうから的な)

 

井「ひららあっとってなんですか?」

ひ「いや、こういうものです(名札を見せる)」

井「ひらら@ねるちゃん推し?ひららまでが名前?」

ひ「そう、長靴さんの友だちのひららです」

井「ひららさん」

ひ「はい。じゃあ」

井「ありがとうございました。また来てくださいね!」

 

2枚使って自己紹介で終わり。

井口セゾンを褒められず。

 

菅井友香 1枚

 

ひ「また来ました」

ゆ「ありがとうございます!」

ひ「武道館おめでとうございます!」

ゆ「ありがとうございます!」

ひ「意気込みを一つ」

ゆ「んー\\お時間でーす//ばりき!!」

 

剥がしぇ・・・

 

☆影山優佳 1枚

 

井口連番で時間かけ過ぎて危うく死券になりかける。

 

ひ「こんにちは」

か「こんにちは」

ひ「かげちゃんの世界には愛しかないがほんとに大好きです!」

か「ほんとですか!」

ひ「ほんと!そのまま音源化して欲しいくらい好きなの」

か「えー嬉しい!」

ひ「がんばってね!」

か「はい!がんばります!」

 

はぁかげちゃん。。。

 

・ROUND2 1勝3敗

井口と剥がしは同じ強さ。

 

◎ROUND3(第4部) ファイ!

 

東村芽依 1ループ目

住職、Jんすい、ロングブーツ連番

 

ひ「こんにちは」

め「こんにちは」

ひ「ツアーの鉄砲グルグルよかったよ」

め「え~ほんまにぃ~?」

ひ「かっこよかった」

め「ありがと~」

ひ「武道館がんばってね」

め「うんがんばる~」

 

「~」がtheめいちゃん。

 

東村芽依 2ループ目 

住職、Jんすい、ロングブーツ連番

 

ひ「また来ました」

め「ありがとう」

ひ「今年やりたいことは何ですか?」

め「え~.........................」

\\お時間でーす//

め「...野外ライブ」

 

無言で外に送り出されました。

 

菅井友香 1枚

Gえもんさん連番

 

G(次の人、友だちだから的な)

 

ゆ「お友だちなんですか?」

ひ「そうなんですよ。ごえもんさんはとってもいい人でしてね、こんな僕を今日泊めてくれるって言うんですよ」

ゆ「え~、そうなんですかー!」

ひ「これからもごえもんさんをよろしくお願いします」

ゆ「あ、はい、こちらこそ笑」

 

どうしてもゆっかーにはこれを伝えたかった。

 

☆長濱ねる 1枚

住職、Jんすい連番

 

ひ「また来ました」

ね「ありがとうございます」

ひ「実は明日誕生日なんです」

ね「!!」

 「はっぴーばーすでーとぅーゆー♪」

\\お時間でーす//

ね「素敵な一年にしてください」

ひ「ありがとうございます!」

 

パーテーションに激突

 

ね・J「!?www」

 

そりゃぶつかるでしょ。

 

☆佐々木久美 4部2枚

あわや鍵締め(後ろに1人来た)

 

ひ「こんにちは」

く「こんにちは」

ひ「ツアーファイナル以外全部見たんですよ」

く「え、すごい」

ひ「くみさんのMCいいですよね」

く「ありがとうございます(Tシャツを見て)札幌?」

ひ「そう。札幌。武道館もがんばってね!」

く「はい!がんばります!」

 

一番フラットにしゃべれたかもしれない。

久美さん、いいね。

 

・ROUND3 4勝1敗

パーテーションさえ、パーテーションさえなければ。

 

◎ROUND4(第5部) ファイ!

 

石森虹花 2枚

(チェキ装備)

 

ひ「こんばんは」

に「こんばんは」

ひ「チェキが当たりました!」

に「あーすごい!」

ひ「ありがとね」

に「こちらこそありがとうございます!」

ひ「これからもがんばってね!」

に「はい!がんばります!」

ひ・に「「イェーイ(ハイタッチ)」」

 

ちょっと持てあました。

虹花ちゃんはいい子です。

 

菅井友香 3枚

 

ひ「今日はこれで最後です」

ゆ「ありがとうございます(名札見て)ひららさん」

ひ「この後レコメンでしょ?遅くまで大変だけどがんばってね!」

ゆ「はい!がんばります!」

ひ「じゃあまた!」

ゆ「はい、ありがとうございました!」

 

☆長濱ねる 1ループ目

住職連番

 

待機列にて

ひ「また緊張してきました」

オ「またですかw」

ひ「なに話したらいいと思います?」

オ「やっぱり『ラジオで読んでもらってありがとうございます』じゃないですか?」

ひ「あー、なるほど」

 

ブースイン

 

ひ「また来ました」

ね「ありがとうございます」

ひ「えっと...ラジオ...レギュラー番組持ちたいですか?」

ね「えー、そう、です、ね」

\\お時間でーす//

ひ「また来ます!」

ね「(´ω`)ノシ」

 

退場レーンにて

オ「なんで『読んでもらってありがとう』って言わなかったんですか?」

ひ「...いや...(緊張して間違ったなんて言えない...)」

 

☆長濱ねる 2ループ目 

 

ひ「今日はこれで最後です」

ね「ありがとうございます」

ひ「北海道に帰りますね」

ね「気をつけてくださいね」

ひ「いつもラジオで呼んでくれてありがとうございます」

ね「!!」

 「あ!ひららさん!?」

ひ「そうですよー」

ね「覚えてます!!ありがとうございます!!」

ひ「また来ますね!」

ね「ありがとうございます!」

 

さすが百戦錬磨の住職のアドバイス

最後の最後にやってやったぜ。

 

・ROUND4 3勝1敗

 

 

その後、Jんすいさんと飲みに行ってGえもんさんちに泊めてもらいました。

 

ホテルGえもんはとても快適なお宿です。

 

 

 

以上、ちょうど1ヶ月前のうろ覚えレポでした。

 

さぁポチポチしなくちゃ。

マグネット、27

実はまだ年前のブログが完結してなかったんだ。

もう今さらって気もするからダイジェストでお送りするね。

 

・スーパーが見つからない。

・「オフィス街でスーパー探すとか草」

・テレ朝見てブルーシアターのアンダーライブを思い出す

ダイエーが狭い

・オリーブ

・人生初の鍵開け失敗

・背負ってた鞄が邪魔だったのでとりあえず引き出しにしまう

・最初に集まったメンバーのよそよそしさ

・「じいちゃんが退院するんで早上がりします」

・出汁を濾そうと思ってボウルとざるに空けようとしたら両方ざるでダバダバこぼれる

・単純に×10人分の準備が追いつかない

・ノートさんの欅推しメン会議で盛り上がるオタクたち

・ねるちゃんの写真集でさらに盛り上がるオタクたち

・まなもちゃんで盛り上がるオタク1人

・時間に追われて散らかるキッチン

・見かねて手伝いだすオタクたち

・結局いろいろ間に合わずに片付けに入る

・何とか時間内に片付けて鍵をかけて1階まで降りる

・余った食材はみんなで分けて持ち帰り

・引き出しにしまった鞄の存在に気づく

・管理会社に連絡してもらってもう一度取りに戻る

・解散

・オリーブ亭でビールを飲みながら唐揚げを揚げる

 

以上です。

みんな優しいのでよかったです。

次回やるときはもう少しメニューを絞ってちゃんとやりたいと思います。

 

お疲れ様でした。

ニホンミツバチ、26

あれから1週間が経った。

1週間とは思えないくらい遠い昔の出来事に思える。

時間の進み方は平等ではなく物体と観測者の相対速度によって規定されるというアインシュタイン相対性理論を初めて聞いたときは脳がパニックになったものだ。

極めておおざっぱに説明したが、知りたい人は理系の人に聞いてみるといい。

私はゴリゴリの文系だ。

 

さて、前回のブログでは、なんと北海道から脱出すらしていなかったわけだが、今回はいよいよ東京に上陸したところから始めよう。

 

もはや慣れ親しんだ羽田空港国内線第一ターミナル。

スカイマークLoverの私は、常にこのターミナルに降り立つ。

ちなみに、第2ターミナルは全くの未開の地だ。

決して足を踏み入れてはならぬと心に誓っている。

職員旅行の帰りに迷い込んでものすごい距離を走らされた時からそう心に誓っている。

 

手荷物グルグルのところで荷物待ちをしていると、渋谷で暇を持てあましたヲタクから「ご飯でもどうですか?」というお誘いが入る。

朝ご飯を取る時間もなく、機内で食べるものを買う時間もなく、空腹は空腹だ。

空港内で手早く済ませてしまおうかと思っていたのだが、「夕方まで暇なので

」というお誘いで、とりあえず渋谷へ向かうことになった。

最後の最後に現れた自分の荷物を手に取り、空港ロビーへ向かう。

 

空を飛んでいる間中、気がかりだったことを確かめるために、キャリーバッグを開けてみることにした。

案の定、香ばしい臭いがする。

醤油の暴走だ。

ナイロンのマイバッグに入れてバスタオルを詰めて対策していたのだが、バッグの方に穴が空いていたようだ。

不幸と醤油は想定外のところから飛び出してくるものだ。

 

さて、醤油の不幸の反動か、運良く品川までほぼノンストップのすごい速い電車(それが特急なのか快速なのか空港特別仕様なのか、私にはわからないのだがとりあえず速い)に乗ることができ、品川で山手線に乗り換えて渋谷まで向かう。

キャリーバッグの騒がしいガラガラ音を響かせながらハチ公前に現れたおじさんは、まさに田舎者の代表といった風体で恥ずかしさこの上なかったが、ハチ公前にいるような人間はだいたいが田舎者だ、気にすることなどないのだ。

 

無事にオタク仲間とも合流でき、ガラガラ音を響かせながら食事へと向かう。

「何が食べたいですか?」という問いかけに思わず「ラーメン」と答えてしまう当たり、ラーメン部の罪は深いといわざるを得ない。

連れて行ってもらったのは「どうとんぼり神座」というラーメン屋さん。

チャーシュー煮玉子ラーメンはとてもあっさりしていて、間髪入れずにすすりたくなる味で、空腹の胃を余すところなく満たしてくれた。

オタク仲間がアップしたラーメンの画像から「かむくらか」と瞬時に店を特定するラーメン部の瞬発力にも脱帽だ。

 

腹も満たされて一息ついたところで、渋谷TSUTAYAで行われている推しメンのパネル展示を見に行くことにした。

ガラガラ音を響かせながらシブツタに入店した我々。

推しメンのサイン入り特大パネルをぼんやりと眺めつつ、改めて突きつけられる現実。

 

「なぜ私はここにいるのか」

 

本来は推しメンのサイン入り写真集を推しメンから直接渡されるはずだったのに、

現実は二次元のパネルに既に書かれているサインを眺めるだけ、

おかしい、現実はおかしい、こんな現実は間違っている、!

理想と現実の乖離が人間としての大事な物を勢いよく壊していく。

こうして過激なテロリストは生まれていくのだ。

 

そうはいっても、私のような何も持っていない弱く小さき者は突きつけられる現実にただ震えるしかないのだ。

ガタガタ震えガラガラ音を立てながら渋谷の街中を歩く我々。

見かねたオタク仲間が駅の長い階段でキャリーバッグを持ってくれた。

さながら付き人のようだ。

後ろにいた夫婦に「あの人たち、どういう関係なんだろうね...?」みたいなコソコソ話をされながら親切なオタクと別れ、一人渋谷の街から会場のある虎ノ門へと移動する。

 

遠征にも慣れ、東京の電車にもわりとスムーズに乗れるようになったとはいうものの、所詮は特定の場所(主に横浜、幕張、新宿渋谷近郊)にしか行かないオタク。

レンタルキッチンがあるという「虎ノ門」という場所がどういう場所なのかすら理解していない。

とりあえず「行けばわかるさ!」という猪木スピリッツで虎ノ門の駅に降り立つ。

そこで初めてGoogleマップを開き、最寄り駅が一つ向こうの神谷町だったことを知る。

そういうとこだぞ、!

 

とはいえ、歩いて行けない距離でもないので、再びガラガラ音を立てながら虎ノ門周辺を探索する。

 

歩けども。

歩けども歩けども。

 

ビル。

 

都会とはかくもビルばかりの場所なのか。

ビル群収容人口に対する生活雑貨店の比率が明らかにおかしい。

都会の人はどこで買い物をするのだろうか。

街角にはスーパーがあるものという古き良き時代は当に過ぎ去ってしまったのか。

 

そんなビル街を抜け通りを歩いていると小さな八百屋さんを見つける。

Googleマップは明らかにその八百屋さん付近を示している。

 

「・・・?八百屋さんがレンタルキッチン???」

 

その場でお野菜も調達出来てすぐにお料理も作れてまぁ便利!

いや、そんなわけなくない?

 

脳内会議もひとしお、レンタルキッチンのホームページを見てみると、どうやら八百屋さんと和食屋さんの間の隙間のビルを上るということらしい。

私のGoogleマップは、えてしてこういう案内をしがちだ。

だいたい建物の裏口の方を表示したり、田んぼのあぜ道を走らされたり、目的地が国道の中央分離帯だったりする。

育て方を間違ったのだろうか。

 

レンタルキッチンの場所も把握し、ようやくここからが本番というところだが、続く。

ナルト、25

帰宅してストーブの前でうずくまっていたらいつの間にか眠っていた。

とにかく疲れていたようだ。

なぜこんなことになったのか、検証を始めよう。

 

事件は「長濱ねるさんの写真集お渡し会」が決定したことに端を発する。

「なんでも強気にいかないと当たらないんですよ!」と豪語しているチェキ王の言葉を胸に刻んで生きている私は、早速行動を開始した。

まずは、福家書店Web会員に登録しなければならない。

 

私もお渡し会は初めてだったので教えてもらったのだが、お渡し会には第1部と第2部があり、さらに「サイン入り」と「サインなし」の写真集があるそうだ。

Web会員枠と一般枠が用意されているので、申し込みは合計4つの枠でできることになる。

 

会員登録に3000円強かかるという情報もその時の私には何の歯止めにもならず、躊躇もためらいもなくスムーズに必要情報を入力し華麗にクリックを決める。

冷静に考えればそれだけで普通の写真集2冊買える値段だ。

 

「これで当たった」

 

世の中に2枚~3枚しか存在しないチェキを引き当てることに比べれば、1000枚も存在して枠が4つもあるなんてカフェラテのカフェ抜きくらい甘い話だ。

私には確信があった。

よって、当選通知が来る前に飛行機の予約をするのも至極当然のことなのだ。

 

申し込みをしてから1週間ほど、その存在すら忘れるほど日常に戻っていた頃その知らせは届いた。

 

「抽選の結果、落選となってしまいました」

 

は?

何の手違いだ?

何抽選とかしちゃってるんだ?

僕はもう当たってたはずだろ?

ころs(ry

(ry

(ry

 

もう飛行機も押さえてしまった。

早割はキャンセルしても結局同額のキャンセル料がかかる。

私は何をすべきだろうか。

灰になりかけていた私に仏(の皮を被ったオリーブ)がすり寄ってきて復活のお経を唱えた。

 

「どうせ来るならレンタルキッチンでも借りて料理でもしませんか?」

 

そう、すべてはこの一言が原因なのだ。

お渡し会に外れたのに飛行機で東京に行ってヲタクをもてなして帰ってくる、今考えても意味がわからない謎のイベントの開催が決定した瞬間である。

 

そこから私にはメニューを決めるくらいの仕事しかなかったのだが、主催者の焼け石にオリーブオイルさんは会場の選定から人数の集約などまで大変なご苦労されたことと思う。

ごくろう!

 

さて、遠征前日に最も悩んだのが調味料の問題だ。

調味料は意外と種類が多いし、意外と値段が高いし、使う量もまちまちだし、自前で持ってった方が都合がいいのだ。

しかし、持って行くとなると一つ一つボトルに詰め替えたりする必要があり、極めてめんどくさく、且つ極めて邪魔くさい存在であった。

かなり大きめのキャリーバッグの2/3を占拠する調味料を詰め込み終わったのがおそらく深夜2時頃。

もはや当日だ。

 

少しは眠らないといけないと思い、仮眠を取って起きたのが7時10分。

完全に当日だ。

なんなら予定より1時間以上寝坊している。

逆算のシミュレーションでは

10:30発→9:30空港着→8:30バスライドン→8:00出発

で間に合うはずだった。

目覚めた時点でキャリーバッグには調味料しか入っていない。

急いで身支度を調えて必要な物を詰め込んでも8時出発はきわどい。

 

「バスがダメなら車で行けばいいじゃない」

 

松村沙友理さん(米)が残した名言集の一つ「妥協じゃないです、方向転換」を思い出し、軽やかに進路を変更する。

車なら1時間もかからないはずだ。

まだ余裕がある。

なんならゆったりシャワーを浴びる時間さえある。

 

身を清め、お泊まりセットを用意して、家を出たのが8:30。

駐車場まで少し歩いて愕然とする。

ここは雪国だと言うことを完全に失念していた。

そこまでの大雪というわけでもないが、しばらく動かしていないマイカーには10cmを超える雪が積もっている。

 

雪国にお住まいでない紳士淑女には「雪なんてワイパーでどかせばいいじゃない」とお考えになる方もいらっしゃるかもしれないので一応説明しておくが、雪の質によってはワイパーで持ち上げられない場合もあるし、一番厄介なのはフロントガラスの雪だけを落として走っていたらブレーキの衝撃で屋根の雪が落ちてくることである。

運転中、赤信号で停車したときに雪が落ちてきて前が見えなくなりワイパーも動かなくなるという恐怖体験をしたことがある読者も多くいるのではないだろうか。

車内が一瞬で闇に包まれる恐怖。

 

そんなことにならないように、車の雪はある程度落としておく必要があるのだ。

急がば回れ

猛烈な勢いでシャカシャカシャカシャカ雪を落とし、車に乗り込み、エンジンスタート。

 

時計に目をやると時刻は8:45。

空港まで約40分。

いける!と思ったその目の端に映り込む「エンプティ」の表示。

絶望に染まる車内。

 

最寄りのセルフスタンドにピットインし、カードを使い最速給油。

5分で給油を終え、時刻は9:00。

路面はつるつる、右折待ちでゆるゆる進んでいる時でさえABSが発動するような危険さ。

ワイルドだ。

高速に乗り込み、空港に向けてかっ飛ばす。

もちろん法定速度はしっかり守るぜ。

ハードボイルドとコンプライアンスは矛盾しない。

 

想定通り40分で空港周辺に到着。

いける!と思ったその矢先、空港周辺が年末恒例大工事中で駐車場の入り口が封鎖。

どこから入るのかわからず、駐車場周辺をぐるっと一回りして一週したあたりでようやく入り口を見つけ駐車場にイン。

 

もはや空港マスターと言っても過言ではないほど慣れ親しんだ空港だ。

どこにどの会社のカウンターがあるかくらいは覚えている。

スカイマークのカウンターに一番近い場所に車を止めたのが9:50。

バカみたいにでかいキャリーケースを引きずり、自動チェックイン機へと向かう。

こちらも慣れ親しんだ機械だ。

自動販売機でコーヒーを買うかのごとく、タッチパネルを操作し発券。

操作時間1分。

ギリギリで搭乗手続き完了。

 

バカみたいにでかいキャリーバッグをお預けするために隣のカウンターへ。

 

スタッフ「お荷物の中に、ライターマッチ、モバイルバッテリー、液体類などはございませんか?」

私「はい、ございませ

ピーーーーーー!

スタッフ「モバイルバッテリー入ってますね?」

 

ざっと詰め込んだ荷物の中に紛れこんでいたモバイルバッテリー、許さない。

ちなみに、液体類も山のように入ってる。

木の葉を隠すなら森の中。

ウソは重ねるもの。

 

そんなこんなで荷物を預け終わって10:00。

お土産を買って保安検査場を通り抜けたらすべてのお客様の機内へのご搭乗が始まっていた。

あぶねえ。

 

かくして私はロシア領を脱出して花の都TOKYO2017に向けて飛び立ったのであった。

 

 

 

(米)当初「橋本奈々未さん」と表記しておりましたが、「松村沙友理さん」とのご指摘がありましたので、訂正してお詫び申し上げます。

脅威、24

前もツイートしたんだけど、シンゴジラの第一形態見るとタチヨタカさんを思い出すんですよね。

f:id:hrr_46:20171112215507j:plain