シナプス、29

昔から計画を立てるのが苦手だ。

A、B、C、D、Eという予定が合った場合、「Bを行うためにはAを何分で終わらせて...あ、でもそれだとCをやる時間が...でも、そこまでにBを終わらせないとDができないし、でもEが入ってくると...」とか考えてると頭の中がごちゃごちゃになって「うわー!」ってなる。

 

今まさにそんな感じ。

 

そもそもきっちきちのスケジュールだとどうしても落ち着かない。

電車が来る直前に駅に着いたりすると普通の人は「ちょうどいい時間。ナイススケジュール」と思うのかもしれないが、私は「ちょっとでも遅れたら乗れない。前の人が改札で詰まったらやばい」と無駄な想像をしてはドキドキしてしまう。

 

4月のスケジュールを考えている。

仕事さえなければ悩むことなどなかったのだが、土曜日の午前中に仕事が入る可能性が高いのだ。

午前中と書いてはみたものの、勤務時間は13時までらしい。

勤務先から空港まで、高速を使っても小一時間。

通常、飛行機の離陸時間より30分前には空港にいなくてはならない。

ということは乗れる飛行機は最速で14時半。

搭乗時間は1時間40~50分。

到着は16時前後。

そこからバスなり電車なりで移動する時間を考えると、欅坂のアニバーサリーライブにも全国握手会にもとうてい間に合わない。

仮に早上がりができるとしても、どこかの段階で何らかのハプニングに遭遇すれば計画はあっという間に崩れ去るのだ。

そう考えてしまうには私の過去に原因がある。

 

 

2014年、乃木坂46アンダーライブセカンドシーズン。

あの頃はまだ余裕でチケットが取れたので、頻繁にライブ遠征してた。

アンダーライブの魅力にとりつかれていた頃だ。

その日もしっかり余裕を持って搭乗時間の1時間前には空港周辺についた。

周辺にはいたのだ。

にもかかわらず、秋の連休で空港が大混雑。

駐車場が空かないという事態。

待てど暮らせど列は進まず、焦りは募る。

空港駐車場に見切りをつけ、少し離れた駐車場で空きを探し、ようやく入れた駐車場で私が乗るはずだった飛行機を見送った。

空はどこまでも澄み渡っていて、飛行機雲をたなびかせて飛んでいくそれがどこまでも小さくなっていくのを死んだ目で見つめていた。

 

幸いにもその後の便に空席があり現地に行くことができたが、この手のトラブルに見舞われる率は一般の社会人より格段に高いという自覚は持っている。

この話は氷山の一角であり、書ける話、書けない話、書いてはいけない話など有象無象の氷塊がその下には眠っているのだ。

 

私にはタイトなスケジュールを乗りこなすだけの能力はない。

余裕を持って行動出来る、いわゆる「遊び」という隙間が必要なのだ。

 

というわけで、今回のライブは余裕を持って行動出来そうな4月8日(日)狙いに変更(それでも帰れるかどうかドキドキ)。

4月21日(土)の全国握手会は参加を見送り、22日(日)の個別握手会の前乗りとして宿泊するのみ(飲み会あるなら行く)。

 

 

さすがにジョブチェンジしたてであんまりわがままも言えないしな。

仕方ないよな。

 

6月はそんなことがないといいな...。